【ニュース・イギリス】国立大学産業センター(NCUB)、新たな報告書「State of the Relationship 2020」を発表(2)

 

 
11月にとりまとめた歳出計画案における研究開発に関する発表は、政府が研究のための資金を増加させ、2027年までにGDP 比で2.4%を、
そして長期的には3%を研究開発に費やすという目標
に向かって動くという立場を維持するという意志を示している。

 

UKリサーチ・イノベーション(UKRI) とナショナルアカデミーへの資金を増加させる3年間の約束は、大学と企業に長期的な確実性と支援を
与えることに大いに役に立っている。

 
しかしながら、激動の未来において、産業界と学術界の協力は引き続き優先事項とされなければならない。

 
これには、外資系企業との協力も含まれる。より知識集約型の経済になるという政府の強い願望を達成するため、外国からの研究開発投資を増加させる
ことは極めて重要
である。ブレグジットの移行期間の終わりが迫る中、英国は、外国の企業が投資を行うような魅力的な場所として自らの地位を
確立させなければならない。

 
2017-18年において、大学の研究への外国からの資金の伸びは緩やかになってきたように思われる。年末に英国はEU単一市場を離脱するため、
政府は、外国の企業が英国に投資することを奨励することについて積極的にならなければならない。技能、規制、税や資金のインセンティブ
を一体化した共同提案は企業の心に訴えるだろう。

 
そのため、NCUB は英国中に新たなイノベーションを生み出す協力地域が作り出されることを求めている。これは、この危機的な時期に、大学、
企業、政府等のより緊密なパートナーシップを可能とする。

 
Covid-19 は、複雑な国際的課題は、その解決に、異なる専門性と経験をもつ人々の間の学際的なアプローチと開かれた協力を必要とすることを
示している。

 
我々は協力なくして、感染拡大を食い止め、そしてその影響から回復することはないだろう。もし教育システムが、熟練かつ柔軟性のある革新的
なチームを作るために必要な人材を提供しなかったら、企業は、変化に対応し、革新的な解決をもたらすことができない。

 
同様に、もし教育機関が、将来どんな技術と能力が必要とされるかについての雇用主からの洞察を得られなければ、教育機関は学生に将来の職業の
ための準備をさせることができない。

 
NUCB は、課題を検討し、協力を強化するために取り組まれる具体的な方策を特定する企業、大学そして政府を集めることにより、これを達成する
手助けをすることに重点を置き続ける。

 
2021年以降に目を向けると、研究、イノベーションそして技能といった、産学連携を頼りにするすべての問題は、英国の復興だけでなく我々の活性化
も支える
だろう。

 


国立大学産業センター(NCUB): NCUB’s State of the Relationship Report 2020


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
国際交流 国際化
その他 その他
社会との交流、産学官連携 産学官連携