【ニュース・イギリス】企業を支援し、イノベーションの増強、そして英国研究に増額出資する新しい法案

 
 2019年10月8日、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)は英国全土において雇用、経済成長、技能や機会を促進する新しい計画を発表した。

 
 Andrea Leadsomビジネス・エネルギー・産業戦略省大臣は、英国の研究者及び企業がグリーン技術革命を革新し容認することを支援する
ための一連の新たな措置を発表した。

 
 この措置は、政府の記録的な研究開発投資に基づいており、英国の主要産業が人々の生活、仕事、移動の方法を変える機会を捉えること
を可能にする。また、2050年までに英国が気候変動への貢献を終わらせることを法制度化し、イノベーション、雇用、輸出機会を促進することで
クリーン技術の成長部門全体を後押しするなど、気候変動に関する行動を起こすことで世界をリードするという政府の野望の一部を形成する。

 
 英国及び世界中の気候変動への取り組みを支援する革新的な技術への投資の一環として、英国はSTEPとして知られる先見性のある核融合炉
設計プログラムへの2億2,000万ポンドの投資を通じて核融合エネルギーの実現に向けた取組を加速させる。

 
 英国は世界で初めて、2040年までにエネルギーを供給可能な商業的核融合発電所の設計を目指す。この20年に及ぶ計画は、高度技術が必要
な雇用を国中で生み出し、世界に輸出できる可能性を秘めた全く新たな産業を生み出す。

 
 並行して、今後5年間で1億8,400万ポンドを費やし、政府はオックスフォードシャーのカルハムキャンパスを中心に、新たな融合施設、インフラ、
アプレンタスシップ(技術見習い制度)を開発する。この投資により、英国は核融合イノベーションのグローバルハブとなり、STEPの開発を支援し、
英国に民間の融合企業を誘致する。

 
 また、政府は、次世代の最先端自動車技術の開発のため、最大10億ポンドの追加資金を発表した。この資金は、電気自動車の大規模生産のため
の英国のサプライチェーンの開発に使用され、世界をリードする研究センターでのさらなる研究開発にも使用される。バッテリー、電気モーター、
パワーエレクトロニクス、水素燃料電池、およびその部品と原材料のサプライチェーンの製造への主要な投資を通じて、英国での主要技術の大量生産
を加速させる。

 
 英国は健康及びライフサイエンス産業において世界で最も成功している国の一つであり、これらの産業は年間約740億ポンド、全国で25万人近く
の雇用に貢献するが、この分野の企業は、歴史的に成長するための正しい種類の金融へのアクセスに苦労してきた。

 
 政府は、英国の最高のヘルス及びライフサイエンスイノベーションの可能性を解き放ち、企業が成長し、英国がライフサイエンスイノベーション
の世界的リーダーであり続けることを可能にする、約6億ポンドの新たな専用投資プログラムを発表した。

 
 この資金は、政府管理による英国ビジネス銀行による2億ポンドの投資と、さらに民間部門から見込まれる4億ポンドの投資で構成され、質の高い
雇用を生み出し、英国の患者がより画期的な治療とケアを受けられるよう支援する。


<出典> GOV.UK: New measures to back business, boost innovation and supercharge UK science

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究
社会との交流、産学官連携 社会貢献、産学官連携