2018年4月12日、リサーチ・イングランドは2018/2019学事年度の定期的な研究・知識交流への資金の予算を認可し、また、2018/2019学事年度の資本予算*についても認可を行い、以下のような記事を掲載した。
2018/2019学事年度において全体で7,000万ポンドの増額となり、イングランドの高等教育機関は政府の産業戦略**に則った、または、地球規模の国内・地域の諸課題に取り組むことが可能となった。
増額した分野:
- 知識交流に2,500万ポンドの追加投資
高等教育イノベーション基金(HEIF: Higher Education Innovation Funding)を通じて、大学における実用化や、産業戦略の優先事項に合った企業との協力への拠出を増加させる。 - 研究の質に応じた資金配分の要素として、大学院の研究課程の管理に2,000万ポンドの追加投資
次世代の研究者を養成し、大学院での学びから研究へのタレント・パイプライン***及びより幅広い経済の健全性を守るために、大学への支援を行う。 - 研究の質に応じた資金配分として地球規模課題研究基金(GCRF:Global Challenge Research Fund)に1,000万ポンドの追加投資
発展途上国が直面している経済発展と幸福の課題に取り組む最先端研究への投資を支援する。 - 研究の質に応じた資金配分として、慈善的研究に貢献する600万ポンドの追加投資
慈善団体のために大学が行なう研究への追加支援を提供する。
1ポンド≒152円(2018年4月12日)
* 建物や施設設備といった固定資産をまかなうための予算。
** 産業戦略(「最新の産業戦略 」(Modern Industrial Strategy)):2017年11月に英国政府が示した政策文書。
*** 長期的な人材の育成及び確保
UKRI:Research England to invest £2bn into universities in 2018-19