【ニュース・イギリス】ビジネス・エネルギー・産業戦略大臣、フランス側大臣と研究開発分野での緊密な連携・発展について協議

 
2018年1月18日、英国政府は、英仏首脳会談において、Greg Clarkビジネス・エネルギー・産業戦略大臣がフランスのBrune Poirson環境・連帯的移行大臣付副大臣及びDelphine Geny-Stephann経済・財政大臣付副大臣と会談したとして、以下のような内容を発表した。AI、宇宙関係、気候変動を含む研究やイノベーションに関して両国がより緊密に作業していくことを約束したとされている。
 
両国は研究面の関係を強化していくことに合意した。これには、イギリス側の産業と研究を取り持つセンター群であるCatapultsと、フランス側の研究協力に優れた公的・準公的な研究機関群であるInstitutes Carnotの協力をより深めていくことが含まれる。会談では、2018年にデジタルセキュリティ、技能、AI及びデジタル政府に関する両国の専門家を集めた会合を開催することについても確認された。
 
また、ビジネス・エネルギー・産業戦略大臣は、両国の研究者間の一層の連携を促進し、英国とフランスの間で更なる研究上の関係を作り上げるのを助けるため、一年あたりほぼ90,000ポンドに相当する、研究者モビリティ基金の設立についても発表した。
 
また両国の宇宙局はこの会合で、火星の生物探査を支援する自律的ナビゲーションシステム、宇宙気象観測の発展を支援するための気象科学と宇宙システム、そしてカリブ海の被災地域のための衛星通信の支援を含む分野での緊密な研究とリーダーシップの両方を約束する意図表明にサインした。
 
この他、ゼロエミッション自動車に関する政策・研究の専門家を結集した新たな二国間グループの組織に関する議論や、英国とフランスがスマートエネルギー革命に関し協力できる分野を二国間で確認していくことについての協定を含む、特に産業戦略*に示されている事項に合致することを見据えた数多くの分野での緊密な研究とリーダーシップについても両国は約束している。
 
この首脳会談と共に、英国のエネルギー大臣Richard Harringtonは、民生用原子力エネルギーに関する研究会をフランス側のBrune Poirson副大臣と共催した。
 
研究会には、特に原子炉の廃炉、廃棄物処理、研究開発及び技能を中心に置きつつ、相互の利益と二国間協力の促進の問題について議論するため、英国とフランスからの政府上層部及び産業界の重鎮が集められた。
 
大臣と副大臣は、廃炉と廃棄物処理の一層の協力への支援を示す意図表明にサインした。
 
*産業戦略:2017年11月に英国政府が示した政策文書。正確には「最新の産業戦略(Modern Industrial Strategy)」
 
GOV.UK:Business and Energy Secretary discusses closer research and development ties with French ministers
 
1ポンド≒154円(2018年1月18日)

地域 西欧
イギリス、フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価
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