【ニュース・イギリス】パートタイム学生数の急落は経済的な要因と政策の変化に起因

2014年4月29日、イングランド高等教育財政会議(HEFCE)は‘Pressure from all sides: Economic and policy influences on part-time higher education’(URL2)を発表した。報告書は、2010学事年度(以下「年度」) からの高等教育におけるパートタイム学生数の急激な減少は、不況とその余波、また政策の変更の影響であるとする見方を示している。英国並びにEU圏からのパートタイム学部生の数は、2010年度(25万9000人)と比較すると2013年度は約半数(13万9000人)となっている。報告書は以下の点を指摘している。

・失業率が上昇するとパートタイム学生数は減少する、といったように、失業率との間に強い因果関係が見られる。

・雇用主から直接的な財政支援を受けている英国及びEU圏からのパートタイム学部学生は、2011年の4万人から2012年度には2万3000人に減少しており、これは、授業料値上げ、経済不況、及び公的補助金削減が関係している。

・パートタイムでの学業は、フルタイムよりも経済不況の打撃を受けやすいとみられているが、イングランドの方が経済不況の打撃が少なかったにも関わらず、イングランドのパートタイム学生が、スコットランドやウェールズよりも減少している事実からは、必ずしもこの限りではないとも言える。

なお、OFFA(Office for Fair Access)の反応は、以下「URL3」のとおり。

URL1: http://www.hefce.ac.uk/news/newsarchive/2014/news87098.html
URL2: http://www.hefce.ac.uk/media/hefce/content/pubs/2014/201408d/HEFE2014_08d.pdf
URL3: http://www.offa.org.uk/press-releases/offa-welcomes-hefce-investigation-into-fall-in-part-time-study/

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ