【ニュース・イギリス】キャメロン首相が英国のエリート大学に階級/性別などの障壁を撤廃するように求める

2016年1月31日、キャメロン首相は、英国大学に対して、性、階級、民族別の入学に関する統計データの公表を求めた。併せてこのことを法律で義務付ける考えも明らかにした。

ある統計では、2014年のオックスフォード大学の全入学者2,500人に対し、黒人学生はわずか24人であった。性別、階級、民族別の入学率、定着率を分析することで、高等教育参加機会の公平化を実現することにつながる。大学別のデータを公表することで、将来の学生には意思決定に役立つ情報となる。この提案は、先に政府が発表した高等教育改革素案(グリーン・ペーパー)にも盛り込まれている。

 

GOV.UK:David Cameron announced plans to require universities to publish statistical data on admissions by gender, class and ethnic background.

キャメロン首相原稿(全文) 

 

【他の機関の反応】

・Times Higher Education

ケンブリッジは悪人ではない。黒人の高等教育参加率が低いのはエリート大学ではなく、社会の問題

・Russell Groups

政府が求める統計は既に存在している。ラッセルグループでは状況を改善する努力はなされている。

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の多様性