2018年5月24日、高等教育政策研究所(HEPI:Higher Education Policy Institute)は、ケンブリッジ大学及びオックスフォード大学の学生の経験に関する報告書を発表したことについて、以下のように発表した。この調査では、他のラッセルグループ(RG:Russell Group)*所属大学や、英国の全ての大学での学生の経験との間にどのような違いがあるかが示されている。
この報告書は2012年から2017年までに集められたHEPI/HEA学生学術経験調査のデータに基づいている。オックスブリッジ学生**1,625名の回答がRGの学生(オックスフォード及びケンブリッジ を除く)18,354人の回答やそれ以外の英国の学部生60,221人の回答と比較されている。
主な結果:
- オックスブリッジ学生では59%が自分たちの課程に“非常に満足”しており、それに対して他のRG学生では31%であった。
- オックスブリッジ学生では77%が、しかし他のRG学生では46%が、払った学費に対し自分たちの課程が “良い”もしくは“とても良い”価値を提供していると考えている。
- オックスブリッジ学生は学期中週平均で43時間勉強をしており、これは他のRGや全大学生に比べて12時間多いということになる。
- オックスブリッジ学生では96%が、RG学生では36%が1週間に最低1時間、自分以外の学生が0から5人の講義に出席している。
- 他のRG学生では59%が、一週間に最低1回、100人以上が参加する講義に出席している。これに対しオックスブリッジ及び(英国の大学)全体では42%であった。
- オックスブリッジ学生では82%が、しかし他のRG学生では13%が、1週間以内にフィードバックを受けている。
- それ以外の大学学生の52%が、講師が独自のまたは創造的な教授法を用いていることについて“多い”、“かなり多い”と答えており、この値はオックスブリッジの41%、他のRGの45%より高い。
*ラッセルグループとは、英国国内で最高水準の研究レベルを持つ24大学で構成される団体。
**ケンブリッジとオックスフォードを合わせてこのように呼ばれる。
HEPI:Oxbridge students work harder, are more satisfied and get better value for money than other students but have less creative and original teaching