【ニュース・イギリス】イングランド高等教育財政会議(HEFCE)が2014、2015学事年度の教育助成額から£1.5億削減を発表

 2015年7月22日、イングランド高等教育財政会議(HEFCE)は政府の予算削減案を受け、配分予定額の大幅削減を発表した。2015年6月にオズボーン財務大臣が公的債務削減のため£30億の予算削減を発表したが、そのうち£4.5億がビジネス・イノベーション・技能省(BIS:Department for Business, Innovation and Skills)の所掌にあたり(URL3:オズボーン財務大臣の発表)、さらに、そのうち£1.5億が高等教育部門から削減されることとなったものである。財政年度(毎年4月~翌3月)で2015年度の予算削減要求であり、学事年度(毎年8月~翌7月)では2014、2015の2年度に渡って影響が及ぶ。

主な削減項目は以下の通り。

・2015学事年度定員廃止に伴う入学者数増加を見込んだ予備費£3,700万。
・過渡的助成(今年度変更のあった政策の影響で、各機関の財政状況に昨年度と比べて著しい変化が生じてしまうことを避けるために設けた特別配分)の一部(大学院とSTEM教科)£5,200万。
・2014学事年度教育助成額全体の2.4%にあたる£3,800万。
・2015学事年度の国が行う施設整備と取組への助成から£1,300万削減(うち、イノベーション促進のための先導的助成から£1,000万。既に配分済みの分に関してはそのまま)。

 懸念されていた高等教育参加機会拡大の取組やコストがかかる科目に対する支援などへの大幅な削減には及ばなかった。

URL1: http://www.hefce.ac.uk/news/newsarchive/2015/Name,104720,en.html
URL2: http://www.hefce.ac.uk/pubs/year/2015/CL,192015/
URL3: https://www.gov.uk/government/news/chancellor-announces-4-billion-of-measures-to-bring-down-debt

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育