【ニュース・イギリス】イングランドの 研究評価と現在の研究状況から見た将来の研究に関する研究者からの意見

 
 2019年10月4日、リサーチ・イングランド(Research England: RE)は研究状況や評価に対する現在と未来に関する報告書を発表した。

 
 この報告書は、3,700人を超える研究者からの意見を参考にし、イングランドの研究評価システムを含む現在の研究状況を調査し、
今後5~10年でどのように変化するかを予測する。

 
 REは、非営利の研究機関であるRAND Europeに、REF2021以降の研究評価の将来の展望を調査するよう依頼した。この報告書は、研究者・
資金提供者・出版社・技術者・政策立案者の知識、認識などに基づいている。

 
 調査結果は以下のとおりである。

  • 研究者は、書籍・学術論文・コード・学会での研究発表・ウェブコンテンツなど多岐にわたり研究成果を発表する機会を作っているが、
    これらは将来的にさらに多様化すると予測されている。
  • 研究者は、キャリアの進展や個人的志向などの内的要因によって、または、制度上のインセンティブや資金提供者からの要求など
    外部的要因に基づいて、研究成果を発表する方法を決定する。
  • 研究者は、他の学術的研究者との協同が、研究環境の変化を促進するための最も重要な要素であると考えている。

 
 今回の調査は、ピアレビューこそが英国の研究評価の主要な方法であり、これが変わることを示す証拠はなく、技術的なアプローチがピアレビュー
をさらにサポートできることも示した。


<出典>: UK Research and Innovation

地域 西欧
イギリス
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