2016年8月9日、英国ガーディアン紙は、イギリス学生組合連合会(NUS: National Union of Stuedents)と約60大学の学生組合が学長に対して、現在政府が計画している高等教育の改革案に反対するよう求める書簡を出したと報じた。
同書簡では、教育評価制度(TEF: Teaching Excellence Framework)の導入によって、疑問の残る評価基準を用いて教育の質を評価し、その結果によって各大学がインフレ率に合わせて授業料を上げることが出来るようになることについて、懸念が示された。
TEFの評価基準の一つとして、全国学生満足度調査(NSS: National Student Survey)が用いられることについて、イギリス学生組合連合会はこれを“満足度に限られ、質は測れない”と指摘しており、NSSの扱いについてはまだ検討中である。
Jo Johnson大学・科学大臣は“大学側は学生のニーズに合わせるため懸命に働いているが、大学によってまだ大きな開きがある。全ての学生が将来必要な技術を大学で身につけて卒業できるよう、教育評価制度を通じ、学術的な成果とともに学生の経験について大学を評価するものである。”と述べている。
The Guardian:Government plans for third level ‘will entrench inequality’ say NUS
○NUSと60の大学学生組合の声明文
The Guardian:TEF is an unreliable test for university teaching