【ニュース・イギリス】アクセス協定ガイダンス--大学は学校の成績向上のために貢献すべき

2017年2月7日、公正機会局(OFFA:Office for Fair Access)の理事長Les Ebdon教授は、大学とカレッジのためのアクセス協定ガイダンスを公表し、大学は学校とより密に提携し、恵まれない環境の優秀な学生が高等教育を受けられるようにすることを求めた。大学やカレッジが2018~2019学事年度に授業料を上げるためには、まず、Edbon教授の承認を受けたアクセス協定を結ばなくてはならない。

 

ガイダンスでは、大学が学校の成績を上げるためにその学校とどのように連携するか説明すること、さらに必要に応じ、大学が学校と短期間での成績向上のための提携を結ぶことなどを通じてさらに連携を強めることが期待される。

 

Edbon教授は“今までになく恵まれない環境の学生で高等教育機関に進学する者が増加していることを歓迎する。一方で、多くの大学、特に名門大学から、恵まれない環境の学生の入学時の成績の低さを理由に、公平機会の改善のために自分達にできることは限られるという意見も聴く。成績が低い地域でこそ、大学が学校と密に連携し成績を上げるべきである。すでにいくつもの大学が学校と緊密に、独創的な連携を取っており、成功例もある。恵まれない環境の生徒の成績を上げることは重要であり、これが大学においてアクセスプランの重要な位置を占めるようになってほしいものである。

 

新しいガイダンスでは、大学が成績を上げるためにそれぞれの環境に併せた柔軟なアプローチができるようにしている。大学がどのように挑戦していくか楽しみであり、大学が設定した新しい方法と目標が、英国における公平機会の状況を持続的によい方向に変えていくであろう。”と語った。

 

OFFA:OFFA access agreement guidance – universities must play their part to raise school attainment

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