【ニュース・アメリカ・中国】MIT、中国・清華大学との共同プロジェクト「中国ベンチャーワークショップ」を通じて大学発ベンチャーを支援

 
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)は、清華大学(中国)と共に、新たな共同プロジェクト「中国ベンチャーワークショップ(China Ventures Workshop)」を立ち上げたことを明らかにした。
 
同ワークショップは、参加者に対し、訓練及びメンタリングに加え、ベンチャー企業の中国市場参入を支援するパートナーや資金へのアクセスを提供するものである。これは、MIT都市研究・計画学科の中国未来都市研究所(China Future City Lab)、建築・計画学部の「デザインエックス(DesignX)」ベンチャーアクセラレータ、及び、清華大学の三者による共同プロジェクトで、参加希望者の受付は2018年3月4日まで行われている。
 
同ワークショップは、教員・学生・研究者・卒業生など、MITコミュニティメンバー最低1人を含む起業家チームを対象としたもので、ワークショップは、北京を含む3都市において2018年7月1日~14日に開催される。
 
選出されたチームは、ワークショップに先立ち、中国の都市計画及び経済に関する訓練を受ける他、ワークショップ後に現地に留まり、パートナー都市の試験場において、パートナー企業と共にチームのイノベーションを試行する機会が与えられる。
 
中国未来都市研究所ディレクターで不動産開発・起業担当准教授のシギ・チャン氏(Siqi Zheng)は、中国では都市イノベーションに対する緊急の必要性があるものの、米国ベンチャー企業による中国進出は困難となっている現状を挙げたうえで、清華大学との協力により、同研究所の「未来都市イノベーションコネクタ(Future City Innovation Connector)」が、起業家に必要な知識を提供し、パートナーネットワークとの連結役を担うことができるとし、両大学間の協力によって、双方の参加者に大きな利益を提供できることになるとコメントしている。
 
MITからの参加チームは、会社設立、司法・政府関連問題の取り扱い、政治経済、地域における文化・社会・ビジネス環境を含め、中国における事業運営に関する具体的指導を受けることになる。
 
一方、清華大学からの参加者は、MITのイノベーション・起業における長所に触れることにより、中国の都市問題解決に取り組む地元企業を設立する能力を向上できることが期待されている。
 
2018年2月14日
 
MIT News:New connector helps faculty, student startups launch in China

 

地域 アジア・オセアニア、北米
アメリカ、中国
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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