【ニュース・アメリカ】TSA、機内持ち込み荷物検査の一環として書物を検査するパイロットプログラムを廃止

運輸保安局(Transportation Security Administration:TSA)は、機内持ち込み荷物検査の一環として書物の検査を行い、一部の書物の持ち込みを禁じていたパイロットプログラムを廃止することを明らかにした。

 

有識者の多くは、個人が所持する書物に政府が関与する必要は皆無と考えており、アラビア語などの外国語で書かれた書物や、トランプ政権を批判する内容とみられる書物を所有する人々に対し、不適切に厳しい調査が行われる可能性を危惧していた。また、国土安全保障省(Department of Homeland Security)のジョン・ケリー(John Kelly)長官は、乗客による機内持ち込み荷物の量が増加していることから、乗客の持ち込み荷物に対するTSA職員の理解を増進するためには、パイロットプログラムの拡大もあり得ると2017年5月に発言していたが、TSA広報官によると、同プログラムの再開や拡大の計画はないという。TSA広報官は、機内持ち込み荷物に含まれる書物の検査は、適切ではあるものの限界があるとし、TSAはプライバシーに関する懸念があることも理解しているとコメントした。

 

2017年6月28日

 

Inside Higher ED:TSA Doesn’t Want Your Books

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
その他 その他