【ニュース・アメリカ】PNNL所属のエネルギー貯蔵専門家ら、「エネルギー貯蔵・イノベーション国際連合」の立ち上げに貢献

 
パシフィックノースウエスト国立研究所(Pacific Northwest National Laboratory:PNNL)は、PNNL所属のエネルギー貯蔵専門家らが、2018年1月17日に中国・大連で開催された大連化学物理研究所(Dalian Institute of Chemical Physics)主催の国際会議に出席し、米国・中国・スペイン・ドイツ・イタリア・日本・韓国などのエネルギー貯蔵関連リーダー約300人と共に「エネルギー貯蔵・イノベーション国際連合(International Coalition for Energy Storage and Innovation:ICESI)」を立ち上げたことを今般明らかにした。
 
ICESIは、送電網で使用するエネルギー貯蔵技術の開発・展開に向けた長期的問題に対応するために、国際研究コミュニティと産業界を繋ぐことになる。また、ICESI会議では、PNNL所属のジュン・リュウ氏(Jun Liu)が議長を務めた。エネルギー貯蔵市場は、2022年までに2016年の10倍の30億ドル市場に成長すると言われており、エネルギー省(Department of Energy)のエネルギー貯蔵プログラム(Energy Storage Program)は、送電網で使用する最先端電池技術を進歩させるために、2008年からPNNLに資金を拠出している。
 
PNNLは、ワシントン州リッチランドに所在する施設において、次世代電池システムの開発・試験に使用するツールの開発を行い、開発したエネルギー貯蔵技術を市場化しており、先進バナジウム・レドックス流電池技術(advanced vanadium redox-flow battery technology)のユニエネルギー・テクノロジー社(UniEnergy Technologies, LLC.)へのライセンシングはその一例である。
 
この他、PNNLにおける固定エネルギー貯蔵研究開発を主導する上級科学者のウェイ・ワン氏(Wei Wang,)はICESI事務局長を務め、PNNLエネルギー・環境研究責任者のユート・バーデン氏(Jud Virden)も1月に開催されたICESIで基調講演を行うなど、PNNLはICESIに大きく貢献している。
 
なお、ICESIの第2回年次総会は、2019年前半に開催される予定である。
 
2018年3月1日
 
Pacific Northwest National Laboratory:PNNL helps form international energy storage organization

 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
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