2018年8月8日、米国科学財団（National Science Foundation：NSF）の「学士課程STEM教育改善－ヒスパニック系学生受入大学プログラム（Improving Undergraduate STEM Education：Hispanic－Serving Institutions Program（HSI Program））」は研究プロジェクト31件に総額約4,500万ドルを助成することを発表した。これは、HSIプログラム初の研究助成となる。

HSIプログラムは、ヒスパニック系学生受入大学（HSI）におけるSTEM（science, technology, engineering, and mathematics）専攻学生の能力向上と、在籍率・卒業率向上を目的とするプロジェクトを助成するものである。また、NSF助成をこれまでにほとんど受給したことのないHSIにおける能力構築も目指しており、今回選出された大学31校のうち、コミュニティカレッジ5校と4年制大学3校は、NSF助成を過去に受給したことのない大学である。さらに、ドナ・アナ・コミュニティカレッジ（Dona Ana Community College、ニューメキシコ州）及びカリフォルニア州立大学ノースリッジ校（California State University, Northridge）による協力の下でニューメキシコ州立大学（New Mexico State University）に開設される「HSI研究ハブ（HSI Resource Hub）」に対しては、5年間に亘って助成が支給される。このHSI研究ハブでは、全米のHSIに働きかけて、STEM教育支援、HSIにおけるSTEM研究・教育能力向上、STEM教育における最先端訓練実施の奨励などを行うパートナーシップ構築を目指すことになる。

なお、同助成受給大学には、ナショナル大学（National University、カリフォルニア州）、テキサス大学リオグランデバレー校（The University of Texas Rio Grande Valley）、プエブロ・コミュニティカレッジ（Pueblo Community College）などが含まれる。

National Science Foundation：NSF announces first research awards under Hispanic－Serving Institutions Program