【ニュース・アメリカ】NSF生物学局、研究者がPI・共同PIとして申請可能な助成件数を年間1回に制限する規制を発表後3カ月で撤廃

 
米国科学財団(National Science Foundation:NSF)生物学科学局(Directorate for Biological Sciences:BIO)のジョアン・トーナウ(Joanne Tornow)局長代理は11月15日、NSF生物学科学局の3つの主要トラックにおいて、同一研究者が主任研究員(PI)もしくは共同PIとして申請可能な助成件数を年1回に制限するという、2018年8月に発表した規制に関し、少なくとも2019年度分に関しては全て撤廃すると発表した。
 

トーナウ局長代理は、本規制について、助成申請に締切を設定しないシステムの導入に伴い、BIOが受領する提案書数が莫大なものとなることを防止するものとしていたが、同規制施行後、生物学研究コミュニティから、共同研究を停滞させ、若手科学者のキャリアを妨害するとの懸念の声が上がっていた。オーバーン大学(Auburn University、アラバマ州)動物学者のケネス・ハラニッチ(Kenneth Halanych)氏を含む多数の研究者らは、今回の規制撤廃を歓迎している。
 

なお、トーナウ局長代理が発表した声明文は、以下のサイトから閲覧可能。
https://oadblog.nsfbio.com/2018/11/15/submission-limits/
 

2018年11月16日
 

Science:In reversal, NSF lifts proposal limits on biologists

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