【ニュース・アメリカ】NSF助成受給にあたり虚偽の報告をしていたジョージア工科大教授、有罪判決を受けるもコロナウイルス研究への取組により減刑

 
 ジョージア州北部地区地方裁判所(United States District Court for the Northern District of Georgia)のスティーブ・ジョーンズ
(Steve Jones)判事は8月12日、米国科学財団(National Science Foundation:NSF)に提出した助成受給報告における情報が不正確
であったことを2019年12月に認め、停職処分を受けたジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology:Georgia Tech)教授の
エバ・リー(Eva Lee)氏への判決を下した。

 
 検察は、直ちに8カ月間の自宅監禁とすることを求刑したが、裁判所は、リー氏が新型コロナウイルス感染症拡大に対応するコンピュータ
モデル開発に取り組んでいることを考慮し、自宅監禁を60日間とし、執行を2021年春まで遅らせるとの判決を下した。

 
 ジョーンズ判事は、医療ケア改革、マイノリティ学生支援、次世代の科学者育成におけるリー氏のこれまでの取り組みに非常に感銘を
受けているとしながら、同氏が犯した過ちは刑法違反で、重罪犯としての記録は永遠に残るとした。

 
 なお、ジョージア工科大学は、地裁による判決が出るまでリー氏の処遇を保留しており、今後、終身雇用が保証されたテニュア資格が
剥奪されて解雇される可能性もある。
 
8月12日
 


Science: Georgia Tech scientist gets lighter sentence in grant violation case because of her work on coronavirus

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究公正性