米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は9月13日、NSFと国立環境衛生科学研究所（National Institute of Environmental Health Sciences：NIEHS）が、メキシコ湾岸を含む海洋及び五大湖流域における有害藻類ブルーム及び病原体に関する研究プロジェクトに対し、総額3,000万ドルを助成することを明らかにした。
NSF海洋科学部門（Division of Ocean Sciences：OCE）プログラムディレクターのヘディ・エドモンズ（Hedy Edmonds）氏は、有害藻類ブルーム・病原体による健康への脅威からの防御のためには、海洋・湖・人間の健康の間での繫がりに関する理解を深める必要があるとし、
- 有害物質に晒されることによる、慢性疾患への感染しやすさに対する影響、
- 複数の低量の環境有害物質に慢性的に晒されることによる影響、
- 魚類の疾患と有毒藻類ブルームとの関係、
- 人間の疾患発生と有毒藻類に晒されることとの間での?がり、
などに重点を置くNSF-NIEHS助成受給プロジェクトは、その答えを提供するための研究に取り組むとしている。
今回の助成は、「NSF-NIEHS海洋・人間の健康センター助成（NSF-NIEHS Oceans and Human Health Center Award）」と「NSF-NIEHS海洋・人間の健康プロジェクト助成（NSF-NIEHS Oceans and Human Health Project Award）」の2つのカテゴリーに分かれており、「センター助成」を受給するのは、ウッズホール海洋学研究所（Woods Hole Oceanographic Institution）が主導する「ウッズホール海洋・人間の健康センター（Woods Hole Center for Oceans and Human Health）」を含む3機関、「プロジェクト助成」を受給するのは、ワシントン大学（University of Washington）が主導する「年齢に伴うドーモイ酸暴露による慢性疾患リスクの増加（Increased Risk of Chronic Disease Due to Domoic Acid Exposure with Age）」を含むプロジェクト4件となる。
2018年9月13日
National Science Foundation：NSF, NIEHS award $30 million for new research on links among oceans, lakes and human health
