米国科学財団（National Science Foundation：NSF）と米国地球空間情報局（National Geospatial-Intelligence Agency：NGA）は、北極圏に関するより良い決断を目的として大統領府が進める北極イニシアティブ（Arctic initiative）を支援するために作成した、アラスカ州の3D地形図を公表した。今回公表されたデジタル標高モデル（digital elevation model：DEM）は、2015年1月の大統領令発令後に編成された北極DEM（ArcticDEM）プロジェクトによって発表された最初の地図で、アラスカ州全体の地図は2017年に発表される予定である。本DEMは、デジタルグローブ社（DigitalGlobe）の商業衛星が収集した解像度2メートルの画像に基づいて3D画像が作成されたものである。ArcticDEMプロジェクトは、NSFとNGAが支援する、ミネソタ大学（University of Minnesota）極地球空間センター（Polar Geospatial Center：PGC）、オハイオ州立大学（Ohio State University）、及び、コーネル大学（Cornell University）に所属する研究者らによる共同プロジェクトで、DEM作成には、NSFが支援するイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校（University of Illinois at Urbana-Champaign）の先端コンピュータ「ブルー・ウォーターズ（Blue Waters）」や、「究極科学工学発見環境（Extreme Science and Engineering Discovery Environment：XSEDE）」システムなどが使用された。

National Science Foundation：NSF, NGA release first unclassified digital elevation models of Alaska