米国科学財団（National Science Foundation：NSF）が支援し、2022年運用開始予定である大型シノプティック・サーベイ望遠鏡（Large Synoptic Survey Telescope：LSST、チリ）の名称が、暗黒物質に関する理解を深める上で貢献した天文学者のベラ・ルービン（Vera C. Rubin）氏に因み、「NSFベラ・C・ルービン天文台（NSF Vera C. Rubin Observatory）」と改称されることが、米国天文学会（American Astronomical Society：AAS）冬季会議で発表された。

 
 ルービン天文台への改称は、下院科学宇宙技術委員会（House Science, Space and Technology Committee）委員長のエディー・バニース・ジョンソン（Eddie Bernice Johnson）下院議員（テキサス州選出民主党）とプエルトリコ代表下院議員のジェニファー・ゴンザレス‐コロン（Jenniffer González-Colón）氏が、2019年6月に法案を連邦に提出し、2019年12月20日に法制化されたことによって実現された。

 
 エネルギー省（Department of Energy）が構築したルービン天文台は、直径8.4メートルの鏡と3,200メガピクセルの高画素カメラで構成され、自動データ処理システムや、輝度の低い天体を含む宇宙マップなどのデータに一般市民がアクセスできるオンラインプラットフォームなどを備えた地上望遠鏡である。
 

National Science Foundation：　NSF-supported observatory renamed for astronomer Vera C. Rubin

 
1月7日