【ニュース・アメリカ】NSF、STEM分野への参加者拡大を通して科学工学分野における米国リーダーシップの強化を目指す「NSF INCLUDES」イニシアティブを立ち上げ

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2016年9月12日、STEM分野における活動者の拡大により科学工学分野における米国のリーダーシップ強化を目的とした新たな総合イニシアティブ「学習コミュニティ全体における工学科学分野のマイノリティー研究者の包含(Inclusion across the Nation of Communities of Learners of Underrepresented Discoverers in Engineering and Science:INCLUDES)」の下で助成を受給する研究プロジェクト37件を発表した。「NSF INCLUDES」は、STEM教育及びキャリアへのアクセスを全米レベルで改善し、サービスを十分に受けられない人々を広く包含することを目指している。NSFは、米国社会の多様性を反映する科学工学人材の開発を目指して、今後10年間でプログラムを拡大する予定である。今回選出された37件は、STEM分野の参加者を拡大するための新規モデルを開発する「設計開発立ち上げパイロット(Design and Development Launch Pilots)」プロジェクトとして、2年間に亘って助成を受給することになる。また、この中には、同イニシアティブの米国ネットワークを支援する組織の概要を検討するための会議開催11件が含まれている。なお、今回選出されたプロジェクトは、米国物理学協会(American Physical Society:APS)が主導する「物理学大学院教育におけるアクセス・包含のための米国ネットワーク」や、コロンビア大学(Columbia University、ニューヨーク州)が主導する「研究への早期関与 ~STEM分野における人材保持の鍵~」などを含む37件で、助成総額は約1,400万ドルとなる。

 

National Science Foundation:First NSF INCLUDES awards issued to 37 projects

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アメリカ
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