【ニュース・アメリカ】NSF、AI・暗号化・ネットワークセキュリティなどを取り扱う研究プロジェクト約225件に総額7,820万ドルを助成

 
米国科学財団(National Science Foundation:NSF)の安全且つ信頼性あるサイバー空間(Secure and Trustworthy Cyberspace:SaTC)プログラムは、人工知能(AI)、暗号化、ネットワークセキュリティ、プライバシー、ユーザビリティなどを含む幅広い研究・教育テーマを取り扱う研究プロジェクト約225件に対し、総額7,820万ドルを助成することを明らかにした。
 
本助成受給プロジェクトは、SaTCプログラムの一部である、サイバーセキュリティ科学工学における問題に対応することを目指す、複数の研究機関による大規模な学際的プロジェクト「信頼性ある機械学習センター(Center for Trustworthy Machine Learning:CTML)」による取り組みが中心となる。
 
近年、機械学習分野における進歩は目覚ましいものの、画像認識システムやマルウェア検知モデルなどにおける脆弱性を含め、解決すべき問題も残っており、助成受給プロジェクトでは、より安全且つセキュリティ性の高いシステムを構築するための防衛的技能を開発することになる。
 
具体的に、機械学習推進を目的として、

  1. 敵対者によるインプットから訓練済みモデルを保護する手段に関する研究、
  2. モデル及び訓練データのロバスト性に関する確実な評価基準の検討、
  3. 生成的機械学習モデルを敵対者が悪用する可能性のある手段の特定と、これらの攻撃に対抗する防御手段の開発、

という3つの関連性ある取り組みに重点を置くことになる。
 
なお、CTML協力研究機関は、ペンシルバニア州立大学(Penn State University)、スタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)、バージニア大学(University of Virginia)、カリフォルニア大学バークレー校(University of California-Berkeley)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California-San Diego)、ウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)である。
 
2018年10月24日
 
National Science Foundation:NSF announces $78.2 million to support frontiers of cybersecurity, privacy research

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