【ニュース・アメリカ】NSF、2020年度の助成提案書審査プロセスの分析結果を発表

 
米国科学財団(NSF)は、2020年度における NSF の助成審査プロセスを分析した報告書「>実績評価プロセス:2020年度ダイジェスト米国科学委員会(NSB)は、複数のプログラム局において助成申請提出期限を設定しない方針の継続・拡大が行われたことも影響したとし、NSF における提案書の受領管理及び助成付与率の向上を称賛している。

 
さらに、採択率が約30%であることは、研究コミュニティの長期的健全性に好影響を及ぼすとしながら、NSF が付与した多数の「迅速対応助成(RAPID)」は、新型コロナウイルス感染症パンデミック関連の研究に向けた助成であったことを指摘している。
その他の主な内容は以下の通り。

  • 2020年度に NSF が審査した提案書数は合計4万2,723件で、2019年度から4%増。
  • 2020年度の NSF 助成付与件数は1万2,168件で、2019年度から925件増。
  • 2020年度に NSF が審査した提案書の約82%は研究提案書。
  • 過去10年間(2010年度~2019年度)のNSFによる採択率は19~26%。
  • 2020年度に NSF 助成を受給した研究プロジェクトのうち、主任研究員(PI)が学位取得後10年以内のものは全体の25%。
  • 2020年度の1件当たりの受給助成平均額は19万4,323ドル。

なお、本報告書は、こちら からダウンロード可能。

 
4月


National Science Foundation: NSF Dissects Outcomes of Grant Review Process


地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング、研究評価