【ニュース・アメリカ】NSF、通信確保を目的とした量子技術開発プロジェクトに総額1,200万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2016年8月8日、通信確保に必要な技術を進歩させるために、データの暗号化の手段として所定の量子内の光子を使用するシステムを開発するプロジェクトに1,200万ドルを助成することを明らかにした。本助成は、NSFの新興フロンティア・学際活動局(Office of Emerging Frontiers and Multidisciplinary Activities:EFMA)が主導するもので、NSFが長期発見・イノベーションのためのビッグアイデア10項目(10 Big Ideas)に指定した1項目である量子情報科学への投資となる。EFMA助成を受給する量子通信システム・プロジェクトは以下の通り。

  • マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)が主導する「エラー修正半導体量子ビットを使用した拡大可能な量子通信」
  • ワシントン大学(University of Washington)が主導する「統合量子通信送信ノード」
  • コロンビア大学(Columbia University、ニューヨーク州)が主導する「チップベースの量子情報適用のための異種プラットフォームの開発」
  • ロチェスター大学(University of Rochester、ニューヨーク州)が主導する「拡大可能な統合量子光子相互結合」
  • カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California-San Diego)が主導する「ファイバーによる量子通信のためのマイクロチップ光子デバイス」
  • イェール大学(Yale University、コネチカット州)が主導する「遠隔通信波長量子リピーターのための統合ナノ光子固体メモリ」

National Science Foundation:NSF invests $12 million in quantum technologies for secure communication

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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