【ニュース・アメリカ】NSF、科学的発見・イノベーション進歩のために複数の専門分野を統合させた収束的研究プロジェクト23件に助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2017年8月24日、科学的発見及びイノベーションを進歩させるために複数の専門分野を統合させた収束的研究プロジェクト23件に対し、第1回目となる「収束(Convergence)」助成を支給し、「ワークショップ・夏期研究・研究調整ネットワーク(Research Coordination Network:RCN)」などを支援することを明らかにした。

 

収束助成を受給するプロジェクトは、NSFの最先端研究課題である「将来のNSF投資のためのビッグアイデア10項目(10 Big Ideas for Future NSF Investments)」のうち、①データ革命の利用、②新たな北極圏のナビゲーション、③量子の急上昇、④人間技術最先端での仕事、⑤生命の規則の理解、の5項目の課題に対応する収束性を促進するものである。項目ごとに今回選出されたプロジェクトは以下の通り。

データ革命の利用:
カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)が主導する「21世紀のデータ科学教育のための社会科学的見識」を含む4件
新たな北極圏のナビゲーション:
アラスカ大学アンカレッジ校(University of Alaska Anchorage)が主導する「ANCHOR:沿岸コミュニティの危険・観測・統合研究のための北極圏ネットワーク」を含む6件
量子の急上昇:
バージニア工科大学(Virginia Polytechnic Institute and State University)が主導する「安全なコミュニケーションのための量子要因に関するワークショップ」を含む3件
人間技術最先端での仕事:
ペンシルバニア州立大学ユニバーシティパーク校(The Pennsylvania State University-University Park)が主導する「クラウドソーシング研究における人間と技術的観点の収束に関するワークショップ」を含む8件
生命の規則の理解:
サンタフェ研究所(Santa Fe Institute、カリフォルニア州)が主導する「生命の起源に関する研究のための研究調整ネットワーク」を含む2件

 

National Science Foundation:NSF issues first Convergence awards, addressing societal challenges through scientific collaboration

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
研究支援 研究助成・ファンディング