2018年7月9日、米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は、NSF社会・行動・経済科学局（Directorate for Social, Behavioral, and Economic Sciences：SBE）の新ディレクターに、アーサー・ルピア（Arthur Lupia）氏を選出したことを明らかにした。

ルピア氏は、2006年からミシガン大学（University of Michigan）で政治科学教授を務める他、オープンサイエンスセンター（Center for Open Science）理事長や、米国アカデミーコミュニケーション・社会行動科学利用円卓会議（National Academies Roundtable on the Communication and Use of Social and Behavioral Sciences）の議長などを務めている。同氏の研究は、逆境にある人々がより良い意思決定を行う方法を明確にするために数学・統計学・神経科学を利用するもので、著書は共著を含めて6冊、学術論文は90本以上発表しており、500回を超える講演などの活動を通して、世界中の学術的実践・政策決定者・学校教育などに影響を与えてきた。なお、ルピア氏はSBEディレクターに2018年9月1日付で就任する。

National Science Foundation：NSF selects Arthur Lupia to head Social, Behavioral, and Economic Sciences Directorate