【ニュース・アメリカ】NSF、世界最強の粒子加速器「HL-LHC」から得られる大量データに対応する研究所「HL-LHC」を立ち上げ

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は9月4日、世界で最も強力な粒子加速器である「高光度大型ハドロン衝突加速器(High-Luminosity Large Hadron Collider:HL-LHC)」から得られる大量のデータに対応するために、2,500万ドルを投入して「高エネルギー物理学ソフトウェアイノベーション研究所(Institute for Research and Innovation in Software for High-Energy Physics:IRIS-HEP)」を立ち上げた。

「HL-LHC」が2026年に全容量に到達すると、毎秒10億回以上の粒子衝突を創出することになり、光度が10倍になることに伴い、データ処理・保存能力も10倍が必要となるため、「IRIS-HEP」が立ち上げられることとなった。「IRIS-HEP」では、大学17校の研究者及び教育者で構成される学際チームが協力し合い、5年間に亘って年間500万ドルの助成を受給しながら、革新的ソフトウェアと、次世代ユーザーのための訓練の両方の開発に重点を置くことになる。

なお、「IRIS-HEP」の資金は、NSFコンピュータ・情報科学工学局(Directorate for Computer and Information Science and Engineering:CISE)先進サイバーインフラ室(Office of Advanced Cyberinfrastructure)と、数理・物理科学局(Directorate for Mathematical and Physical Sciences:MPS)物理学部門が共同で拠出する。

2018年9月4日

National Science Foundation:New institute to address massive data demands from upgraded Large Hadron Collider

地域 北米
アメリカ
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