米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2016年9月22日、NSF生物科学局（Directorate for Biological Sciences：BIO）が、マクロシステム生物学・早期米国生態学観測ネットワーク科学（MacroSystems Biology and Early NEON (National Ecological Observatory Network) Science）プロジェクト12件に対し、1,590万ドルを助成することを明らかにした。早期NEON科学助成は、他のマクロシステム生物学に分類されない地域・大陸規模での問題に重点を置いた、NEONデータ・サンプルを活用して革新的な生態学的問題を取り扱うプロジェクトに対して支給されるものである。これらのプロジェクトのアプローチには、生物学と地球科学・工学・数理物理科学・社会経済行動科学などといった他分野との統合が含まれる。今回助成を受給するプロジェクトは、ボストン大学（Boston University）が主導する「短期的生態学予報イニシアティブ」を含む12件で、これらが取り上げるテーマには、①遺伝子から林冠までの森林機能、②局所的及び移動性の飼料が植物・受粉媒介者・病原体ネットワークに与える影響、③ボストンやロサンゼルス等の6都市で調査した米国住宅マクロシステム（住居及び芝生）の生態学的未来の選択肢、④気候・地形の変動が過去100年間で小型哺乳類生態学に与えた影響の理解、などが含まれる。

National Science Foundation：NSF awards $15.9 million to foster new understanding of biological systems on regional to continental scales