【ニュース・アメリカ】NSF、ネットワーキング企業などで構成されるコンソーシアムと協力してPAWRプラットフォーム2件の開発・展開を支援

 
米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2018年4月9日、「先進無線研究のためのプラットフォーム(Platforms for Advanced Wireless Research:PAWR)」の取り組みにおいて、ネットワーキング企業・団体28組織で構成されるコンソーシアムとの協力の下で、最初の2つのPAWR研究プラットフォームの開発・展開を支援することを発表した。
 
これらのプラットフォームは、都市・コミュニティ規模での実験的・次世代無線テストベッドにおける実社会の問題によって動機づけられた研究を強化することになる。PAWRの目標は、現在使用されている4G及びLTEと、新たに参入しつつある5G機能を超えるような、最先端無線技術を進歩させることである。
 
PAWRプラットフォームは、ロバストな新しい無線機器・技術・プロトコル・サービスを前進させるような、初期段階にある研究を可能とする他、有望な技術を迅速に市場に出すと共に、次世代の学生に実践的訓練を提供して就職機会を増大し、米国の経済力全般を支援することになる。
 
総体的目標は、無線エコシステムを改革し、同セクタにおける米国のリーダーシップを、今後数十年に亘って維持することである。開発・展開支援が発表されたプラットフォームは、

  1. ユタ大学(University of Utah)とライス大学(Rice University、テキサス州)が主導し、ユタ州政府及びソルトレイク市政府と協力する「大規模MMO機能を使用したオープン無線データに基づく実験的研究プラットフォーム(POWDER-RENEW: A Platform for Open Wireless Data-driven Experimental Research with Massive MIMO Capabilities)」と、
  2. ラトガース大学(Rutgers University、ニュージャージー州)、コロンビア大学(Columbia University、ニューヨーク州)、及び、ニューヨーク大学(New York University)が主導し、ニューヨーク市政府などと協力する「都市規模での開発に向けたクラウド強化オープンソフトウェア定義モバイル無線テストベッド(COSMOS: Cloud Enhanced Open Software Defined Mobile Wireless Testbed for City-Scale Deployment)」、

の2件である。
 
2018年4月9日
 
National Science Foundation:Powering advances in wireless connectivity for the future
 

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