【ニュース・アメリカ】NSF、ゲノムツール開発プロジェクト10件に総額1,400万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は、NSF生物科学局(Directorate for Biological Sciences:BIO)が管理する「ゲノムツールを通して可能とする発見(Enabling Discovery through GEnomic Tools:EDGE)」プログラムの下で、生物学者が強化ゲノムツールを開発し、有機体の構造及び機能を解明することを目的とした研究プロジェクト10件に対し、総額1,400万ドルを助成することを発表した。

 

NSF生物科学局長補佐のジェームズ・オールズ(James Olds)氏は、遺伝子と表現型との間の機能的関係に関する仮説を試験するためのツールが不足している現状を受け、EDGE助成は、ゲノム研究能力における顕著なギャップを埋めるのに貢献するものであるとコメントしている。

 

今回選出されたプロジェクトは、魚類・昆虫類・両生類などの種を含む、独特の機能を持つ有機体の遺伝子機能の試験を可能とすることに重点を置いている。これらのプロジェクトは、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)による「海洋における優占種光合成生物のための遺伝学ツールの開発」や、バージニア工科大学(Virginia Polytechnic Institute and State University)による「植物相互作用研究用ツールとしての遺伝子組み換えネナシカズラの生成」などを含む10件である。

 

2017年7月10日

 

National Science Foundation:NSF issues $14 million in awards for improved genomic tools

地域 北米
アメリカ
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