【ニュース・アメリカ】NSF、ケーブル破損によって損傷したアレシボ天文台の修理を断念して閉鎖を決定

 

 
米国科学財団(NSF)は、2020年8月に補助ケーブル破損により損傷を受けたアンテナの修理計画を遂行中であったアレシボ天文台において、
11月6日に主ケーブル1本が破損してさらなる損傷が発生したことを受け、工学的に評価を複数回行った結果、同天文台を閉鎖することを19日に
発表した。

 
天文台の構造自体が崩壊する危険性があり、ケーブルでは支えきれない可能性があることが判明したためである。

 
職員や作業員などの安全性を最優先して修理を断念し、閉鎖対象となるのは、損傷した直径305メートルの望遠鏡のみで、「LIDAR」施設や
ビジターセンターなどを含むそれ以外の天文台施設のインフラは、最大限に安全に維持することを目指している。

 
今後数週間をかけて天文台閉鎖実施計画の策定が行われるが、NSFは、ドローンを使用した高解像度画像調査の実施を許可したほか、
破損したケーブルの科学捜査を行う可能性もある。
 
11月19日
 


National Science Foundation: 
NSF begins planning for decommissioning of Arecibo Observatory’s 305-meter telescope due to safety concerns


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
その他 その他