【ニュース・アメリカ】NSF、アラスカ北部沿岸の生態系調査のために新設するLTERに対して5年に亘り560万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2017年3月15日、北極圏の沿岸生態系を形成する陸地と海洋との間での相互作用に重点を置いた研究を目的として、アラスカ州沿岸部に長期生態系研究(Long-Term Ecological Research:LTER)現場「ビューフォート海洋ラグーンLTER(Beaufort Sea Lagoons LTER)」を構築するために、5年間に亘り560万ドルを助成することを明らかにした。同LTERの科学者らは、大規模な沿岸漁業及び150種以上の渡り鳥及び水鳥を支援する食物網の研究に取り組むことになる。アラスカ州北部沿岸の長期的変化は、ラグーンに生息する魚を含む生物の種に既に影響を与えており、今後も継続すると予測されている。LTER研究チームは、先住民族であるイヌピアック(Iñupiat)を含む地元コミュニティや、北極圏野生生物保護区(Arctic National Wildlife Refuge)を管理する米国魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service:FWS)などと協力し、研究を進めることになる。なお、同プロジェクトの主任研究員は、テキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)海洋科学研究所(Marine Science Institute)に所属する研究者のケネス・ダントン氏(Kenneth Dunton)が務める。

 

National Science Foundation:NSF awards $5.6 million to establish new arctic Long-Term Ecological Research site

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング