【ニュース・アメリカ】NSF、「NEURONEX」プログラムの下で助成を受給するプロジェクト17件を発表

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2017年8月1日、「脳の理解」という非常に大きな問題を追求する研究コミュニティを支援するために、「次世代神経科学ネットワーク(Next Generation Networks for Neuroscience:NeuroNex)」プログラムの下でプロジェクト17件に助成することを発表した。

 

これらのプロジェクトにおいて、神経科学研究の進歩に向け、革新的且つ利用可能で共有された機能・リソース・理論的枠組み・計算モデルの開発が進められることになる。今回の助成受給プロジェクトのうち、9件は「NeuroNex」神経技術ハブ(Neurotechnology Hub)として革新的な神経技術の開発・向上・普及に重点を置くことになり、

  • 回路活動の評価・誘導を行うための新しい遺伝子組み換え分子的アプローチ
  • 神経回路の構造・運動状態を画像化するための新たな計測及び遺伝学的アプローチ
  • 神経活動の大規模な電気的記録のための新たな材料及び機器

を提供する。また、2件は、脳を理解するための理論・計算枠組みを進歩させる「NeuroNex」理論チーム(Theory Team)で、神経技術ハブと協力して新たな概念ツールの開発に重点を置く。これら11件のプロジェクトは、年間最高200万ドルを最長5年間受給し、それ以外の6件は、別の「NeuroNex」プロジェクトとの統合が可能な、初期段階のツール開発に重点を置く「NeuroNex」イノベーション助成として、それぞれ40万~80万ドルを受給する。

 

National Science Foundation:NSF issues awards to advance a national research infrastructure for neuroscience

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
研究支援 研究助成・ファンディング