米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は10月25日、NSF環境生物学部門の「生物学的多様性の特質（Dimensions of Biodiversity）」プログラムの下で、自然界のプロセスと、気候・土地利用・侵入種との間での複雑な相互作用を地区・地域・大陸規模で研究するプロジェクト10件に対し、総額1,800万ドル超を助成することを明らかにした。
 
本助成は、地球上生命の多様性に関する理解において、最も顕著なギャップを埋めるための新たな統合的アプローチを促進するもので、生物学的多様性を大局的にとらえ、その遺伝・系統発生・機能的側面の共通部分に重点を置くことになる。
 
今回選出されたプロジェクトには、カリフォルニア大学デービス校（University of California-Davis）が主導する「発芽の生態的地位における多様性と制限　～生物学的多様性のホットスポットにおける持続性の意味～」や、パデュー大学（Purdue University、インディアナ州）が主導する「有毒藻類ブルームの多様性における生態学的進化の原動力」などが含まれる。
 
2018年10月25日
 
National Science Foundation：NSF announces new awards for research to better understand Earth’s biodiversity