米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2018年2月27日、「コンピューティング調査(Expeditions in Computing)」助成を新たに受給する、複数の研究者で構成される研究チーム3組を選出し、今後5年間に亘り、それぞれ1,000万ドルを拠出することを発表した。
選出されたチームは、コンピュータ・情報科学工学分野において、大規模且つ広範囲に及ぶ革新的研究に取り組むことになる。今回の助成は、リアルタイムでの意思決定、量子コンピューティング、及び、非侵襲性生物医学イメージングの領域における革新的な進歩を可能とすることを目指しており、選出されたプロジェクトは、
- カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)が主導する「ライブデータによる安全且つリアルタイムの意思決定」、
- シカゴ大学(University of Chicago、イリノイ州)が主導する「実用的規模の量子コンピューティングの実現」、
- ライス大学(Rice University、テキサス州)が主導する「コンピュータによる散乱光子イメージング ~生体イメージングのための散乱光子の解明~」
の3件である。
なお、NSFは、今回選出された3件を含め、過去10年間で合計22件の「コンピューティング調査」助成を支給している。
2018年2月27日
National Science Foundation:NSF invests $30 million to pursue transformative advances at frontiers of computing and information science