【ニュース・アメリカ】NIST、連邦資金受給研究開発の商業化促進に向けた緑書を発表

 
米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology:NIST)は2018年12月6日、米国の技術移転・イノベーションシステムを最新化するための詳細手順をまとめた緑書「米国のイノベーション促進のための投資利益率イニシアティブ(Return on Investment Initiative for Unleashing American Innovation)」の草稿を発表した。
 
本緑書は、連邦政府が年間1,500億ドル超を投入する研究開発(R&D)から、国民が最大限の利益を受けるようにするための提案事項を提示するもので、パブコメ、市民集会、ステークホルダーとの会合、文献レビューなどの結果に基づいて作成された。NISTは、本緑書へのパブコメを2019年1月9日まで受け付けており、最終版の白書を2019年前半に発表する見込みである。
 
本緑書で提示された主な提案事項は以下の通り。

  • 規制及び行政管理上の企業の負担の軽減。
  • 民間セクタによる関与の拡大。
  • 研究開発における起業の奨励。
  • 簡単に利用できる連邦知的財産報告システムを含む新たな技術移転ツールの開発。
  • R&D投資から得られるアウトカム及びインパクトに関する評価の改善。

本緑書草稿は、https://www.nist.gov/sites/default/files/documents/2018/12/06/roi_initiative_draft_green_paper_nist_sp_1234.pdf[PDF:1.74MB]からダウンロード可能。
 
2018年12月6日
 
National Institute of Standards and Technology:Commerce’s NIST Announces Actions to Stimulate Commercialization of Federally Funded R&D

地域 北米
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