【ニュース・アメリカ】NIST、ブロックチェーン技術の概要を説明した報告書を発表

 
米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology:NIST)は、インターネット発明以来最も画期的な技術と言われているブロックチェーン(blockchain)技術のコンセプトを紹介し、電子通貨における利用及びより広範な応用を提示した報告書「NIST省庁間報告書草稿 ~ブロックチェーン技術の概要~(Draft NIST Interagency Report (NISTIR) 8202: Blockchain Technology Overview)」を発表した。
 
本報告書執筆者の1人でNISTに所属するコンピュータ科学者のディラン・ヤガ氏(Dylan Yaga)は、ブロックチェーンの仕組みを人々が理解し、技術的問題に対して適切かつ便利に応用できるようにするために本報告書を作成したとコメントしている。
 
ブロックチェーンは、多くのコンピュータで同時に取引記録を保存している元帳を分散するもので、あるブロックが元帳に記録されると、ブロックの情報が別のブロックと数学的に接続され、記録チェーンを形成するというものである。ブロックチェーンの支持者は多く、既に数百種類の電子通貨が市場に参入している他、多くの企業がブロックチェーンを導入する手段を調査しているが、同市場があまりに急速に成長したため、複数のステークホルダー・消費者・政府省庁からNISTに対し、ブロックチェーンに関する簡単な説明を作成するよう要請されたことが、本報告書作成の背景である。
 
疑問点は、どのような機会にブロックチェーンを利用するのが適切か、ということで、本報告書では、銀行取引、サプライチェーン管理、及び、保険手続きの追跡などを含む利用可能な事例の概要を提示している。
 
なお、本報告書は、「Blockchain Technology Overview」(PDF:783.6KB)からダウンロード可能。
 

2018年1月24日
 
National Institute of Standards and Technology:NIST Report on Blockchain Technology Aims to Go Beyond the Hype

 

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