【ニュース・アメリカ】NIH評議委員会、米国の生物医学研究者の多様性改善を目的とした新たな若手大学教員育成プログラム「FIRSTイニシアティブ」の立ち上げを承認

 
 国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)評議委員会(Council of Councils)は1月24日、9年間で2億4,100万ドルを投入するイニシアティブ「持続可能な変革のための大学教員募集(Faculty Institutional Recruitment for Sustainable Transformation:FIRST)」の立ち上げを承認した。

 
 これは、新規採用された若手研究者約10人で構成される小グループを、大学・医科大学十数校が支援するというもので、米国の生物医学研究者の多様性改善を目的とした若手大学教員採用・育成プログラムである。

 
 NIHは、白人及びアジア系科学者と比較すると、黒人科学者がNIH助成を受給する確率が低いという2011年実施の調査結果を受け、2014年以降、格差解消に向けた複数の取り組みを行ってきており、本件もこの一環として行われることになる。

 
 NIHは、FIRSTイニシアティブの下で、大学教員職に就いた若手マイノリティ研究者に対して就職後3年間に亘って支援を提供し、その期間内に、若手研究者がNIH助成を受給するために必要となる十分な量の予備データを収集することを期待しているが、さらに時間が必要な場合は、橋渡し資金を2年間余分に支給可能としている。


Science: NIH’s new cluster hiring program aims to help schools attract diverse faculty
 
1月30日

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 研究者の雇用、研究人材の多様性