【ニュース・アメリカ】NIH、「UNITEイニシアティブ」の下で体系的人種差別撲滅を目指す

 
国立衛生研究所(NIH)は、体系的人種差別を撲滅する枠組み「UNITE イニシアティブ」を立ち上げ、NIH 傘下の全ての研究所・センターが合同で、NIH 内外及び NIH 助成受給研究を含む生物医科学界における体系的人種差別撲滅に取り組むことを発表した。

 
特に、「U」委員会:ステークホルダーの話を聞き、学ぶことから経験を理解「N」委員会:医療格差・マイノリティ医療・医療公平性に関する新規研究、③「I」委員会:公平性・包括性・卓越性に向けたNIHの文化・構造の改善、④「T」委員会:内外のステークホルダーに対する透明性・コミュニケーション・説明責任、⑤「E」委員会:外部研究エコシステム ~人材多様性を促進する方針・文化・構造の変化~という5つの委員会を通して、生物医科学界全体において、より平等なエコシステムを拡大するための活動を提唱することになる。主な活動は以下の通り。

  • 体系的人種差別、マイノリティ医療における差別、医療格差による影響の理解・対応を支援するプロジェクトへの助成機会を拡大。
  • NIH 助成における人種間格差の原因を理解し、人種・民族別の助成受給者統計情報を含めた NIH データブックを更新。
  • NIH 上級研究者を対象とする現行の多様性・包括性プログラムを拡大。
  • マイノリティグループからの候補者募集を強化し、多様な背景・人生経験を持つ職員の保持状況を改善。
  • 全ての職務カテゴリーにおける NIH 内部・外部職員の人口統計学的データを収集し、データの透明性を確保。
  • 体系的人種差別の永続につながる NIH の方針・実務を特定・修正。

 
6月10日


National Institutes of Health: NIH leaders detail commitment to end structural racism in biomedical science


地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 研究人材の多様性