国立衛生研究所（National Institutes of Health：NIH）は2017年3月27日、薬物耐性菌と闘う革新的且つ迅速で必要に応じた診断試験の開発に向けて、賞金総額2,000万ドルを拠出する連邦助成コンペ「抗菌薬耐性診断チャレンジ（Antimicrobial Resistance Diagnostic Challenge）」に関し、第1フェーズの準決勝進出プロジェクト10件を選出したことを明らかにした。74件の応募の中から選出されたこれらのプロジェクトチーム10組は、それぞれ5万ドルの助成を受給して、応募コンセプトに基づくプロトタイプを開発することになる。そして、第2フェーズのコンペに参加するプロトタイプの作成に成功したチームには、最高10万ドルが付与される。これらの賞金は、NIHと、厚生省（Department of Health and Human Services）準備対応担当次官補室（Office of the Assistant Secretary for Preparedness and Response：ASPR）内の生物医学先進研究開発局（Biomedical Advanced Research and Development Authority：BARDA）から拠出される。今回の選出基準は以下の通り。
- 現在の最先端科学を上回るような、新しく革新的な技術・アプローチの実証。
- 臨床的判断及び抗生物質耐性の縮小を向上させる支援の実行。
- 意図する用途に関連し、提案するアプローチ及び過去の証拠に一致した性能特性。
- 商業診断システムとして成功する可能性。
- 意図した用途に関連する行動可能な結果の生成。
- 入院・外界患者を対象とした使用意図。
なお、今回選出されたプロジェクト10件の詳細は、以下より閲覧可能。
National Institutes of Health：Antimicrobial Resistance Diagnostic（AMR）Challenge Semifinalists
National Institutes of Health：Antimicrobial Resistance Diagnostic Challenge selects 10 semifinalists in first phase of competition
