国立衛生研究所傘下の国立アレルギー・感染症研究所は8月27日、新興感染症研究センター10か所の立ち上げに向けて、研究機関11組織を選出し、
初年度分助成として総額約1,700万ドルを拠出することを発表した。
NIAIDは、CREIDに5年間で約8,200万ドルを拠出する計画である。NIAID所長のアンソニー・ファウチ氏は、CREIDにより、迅速な対応を必要
とする新興疾患に対して、発生場所にかかわらず早期警告が可能になる他、将来発生する疾病の大流行への備えを強化できるとコメントしている。
今回設置される10のCREIDでは、米国及び世界28カ国の研究機関が、発熱性疾患の未知の原因特定、病原体の感染源となる動物特定、感染症
を引き起こす病原菌における遺伝を含めた変化の特定などのテーマで、共同研究プロジェクトが行われることになる。スクリプス研究所やワシントン
大学等の研究機関・大学10組織が、各センターを主導するほか、非営利機関のRTIインターナショナルが、デューク大学による協力の下で調整センターの役割を果たすことになる。
8月27日
National Institutes of Health: NIH establishes Centers for Research in Emerging Infectious Diseases