国立衛生研究所（National Institutes of Health）傘下の国立アレルギー・感染症研究所（National Institute of Allergy and Infectious Diseases：NIAID）は2017年4月21日、世界に所在するマラリア研究センター7機関に対し、初年度分の助成として約900万ドルを支給することを発表した。本助成は、国際マラリア研究センター・オブ・エクセレンス（International Centers of Excellence for Malaria Research：ICEMR）創設のためにNIAIDが2010年に立ち上げたプログラムを継続するもので、アフリカ・アジア・南米の14カ国を対象とした、新規センター3機関と既存のセンター4機関に対して最大7年間に亘り助成を行うことになる。
同助成を受給するのは、
| ① | カリフォルニア大学サンディエゴ校（University of California, San Diego）が主導する 「アマゾンマラリア研究センター・オブ・エクセレンス（Amazonian Center of Excellence in Malaria Research）」 |
| ② | バマコ科学技術大学（University of Sciences, Techniques＆Technologies of Bamako、マリ）が主導する 「西アフリカマラリア管理予防学際研究（Multidisciplinary Research for Malaria Control and Prevention in West Africa）」 |
| ③ | ジョンズホプキンス大学公衆衛生学部（Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health、メリーランド州）が主導する 「アフリカ中南部マラリア伝染・管理インパクトの取り組み（Malaria Transmission and the Impact of Control Efforts in Southern and Central Africa）」 |
| ④ | カリフォルニア大学サンフランシスコ校（University of California, San Francisco）が主導する 「ウガンダマラリア抵抗力・免疫・調査・モデリングプログラム（Program for Resistance, Immunology, Surveillance＆Modeling of Malaria in Uganda：PRISM）」 |
| ⑤ | カリフォルニア大学アーバイン校（University of California, Irvine）が主導する 「アフリカサハラ砂漠以南環境改善～熱帯マラリア原虫・三日熱マラリア原虫によるマラリアの疫学・伝染・発症原因の変化～（Environmental Modifications in sub－Saharan Africa：Changing Epidemiology, Transmission and Pathogenesis of Plasmodium falciparum and P. vivax Malaria）」 |
| ⑥ | ペンシルバニア州立大学（Pennsylvania State University）が主導する 「東南アジアマラリア研究センター（Southeast Asia Malaria Research Center）」 |
| ⑦ | メリーランド大学医学部（University of Maryland School of Medicine）が主導する 「ミャンマー地区マラリア研究センター・オブ・エクセレンス（Myanmar Regional Center of Excellence for Malaria Research）」 |
の7機関である。
National Institutes of Health：NIH Funds Seven International Centers of Excellence for Malaria Research
