国立衛生研究所（National Institutes of Health：NIH）傘下の国立アレルギー・感染症研究所（National Institute of Allergy and Infectious Diseases：NIAID）は、耐久力が高く、様々なウィルスに対して効果があり、長時間に亘って効能が持続する万能型インフルエンザワクチンを開発するために、組織化された学際的協働取り組みを行う研究センターネットワークとなる「共同インフルエンザワクチンイノベーションセンター（Collaborative Influenza Vaccine Innovation Centers：CIVICs）」プログラムを立ち上げた。
 
NIAIDは、CIVICsプログラムセンターを7年間に亘って支援するが、初年度には総額約5,100万ドルを助成する。なお、CIVICsプログラムは、ワクチンセンター（Vaccine Center）3組織、ワクチン製造・毒物学拠点（Vaccine Manufacturing and Toxicology Core）1組織、臨床拠点（Clinical Core）2組織、及び、統計・データ管理・調整センター（Statistical, Data Management, and Coordination Center：SDMCC）1組織で構成され、助成を受給する組織はそれぞれ以下の通り。

• ワクチンセンター：マウントサイナイ医科大学（Icahn School of Medicine at Mount Sinai、ニューヨーク州）、デューク大学（Duke University、ノースカロライナ州）、ジョージア大学（University of Georgia）
• ワクチン製造・毒物学拠点：デューク大学
• 臨床拠点：メリーランド大学医学部（University of Maryland School of Medicine）、デューク大学
• 統計・データ管理・調整センター：デジタルインフュージョン社（Digital Infuzion, Inc.）

 
National Institutes of Health: NIH forms new collaborative influenza vaccine research network