国立衛生研究所（National Institutes of Health：NIH）傘下の国立ヒトゲノム研究所（National Human Genome Research Institute：NHGRI）は9月24日、ヒトゲノム参照プログラム（Human Genome Reference Program：HGRP）の一環として、ヒトゲノムの最も総合的な参照配列を作成・維持管理するために、研究コンソーシアム2組に総額約2,950万ドルを助成することを明らかにした。

 
1組目は、ワシントン大学セントルイス校（Washington University in St. Louis：WashU）、カリフォルニア大学サンタクルーズ校（University of California, Santa Cruz：UCSC）、及び、欧州バイオインフォマティクス研究所（European Bioinformatics Institute：EBI）が、国立バイオ技術情報センター（National Center for Biotechnology Information）と協力する「WashU・UCSC・EBIヒトゲノム参照センター（WashU-UCSC-EBI Human Genome Reference Center）」で、科学コミュニティにヒトゲノムの次世代参照配列を提供し、ゲノミクスコミュニティ内での交流を支援する。同センターは、5年間に亘り年間250万ドルの助成を受給する。

 
2組目は、5年間に亘り助成年間約350万ドルを受給して、UCSCが主導する「ヒト参照ゲノム配列センター（Human Reference Genome Sequencing Center）」で、WashU、ワシントン大学医学部（University of Washington School of Medicine）、ロックフェラー大学（The Rockefeller University、ニューヨーク州）、ケンブリッジ大学（University of Cambridge、英国）、マックスプランク研究所（Max Planck Institute、ドイツ）などを含む国内外の多数の協力機関と共に、高質配列を導入するために最先端技術を使用して、新たに最高350件の多様なヒトゲノムの配列を目指す。

 
National Institutes of Health: NIH funds centers for advancing the reference sequence of the human genome