NAFSA国際教育者協会(NAFSA: Association of International Educators)は2019年5月29日、報告書「才能の喪失 ~米国が無視できない経済・国家安全保障リスク~(Losing Talent: An Economic and National Security Risk America Can’t Ignore)」を発表した。
この中で、有害な政策及び反移民的発言により、海外諸国では米国は留学生及び外国人学者を歓迎しないとの見方が強まり、その結果、留学生及び外国人学者の数が減少していると警告している。また、留学生数が年間10%以上増加しているカナダ・インド・中国といった、友好的政策及び国際募集戦略を採用する競合国の事例を取り上げ、世界の才能市場で米国が占める割合が縮小していることに警鐘を鳴らしている。
米国で留学生・外国人学者数が2年連続で減少するのは2003年以降初めてで、NAFSAエグゼクティブディレクター兼CEOのエスター・ブリマー(Esther D. Brimmer)氏は、米国が世界市場での競争力を維持するためには、現在の減少傾向を阻止しなければならないとコメントしている。
なお、本報告書は、「LOSING TALENT」(PDF:2.10MB)からダウンロード可能。
2019年5月29日
NAFSA:Losing Talent: An Economic and Foreign Policy Risk America Can’t Ignore