【ニュース・アメリカ】NAFSA、留学プログラムを支援する奨学金の付与によるプログラム参加者増・コミットメント強化などの好影響を確認

NAFSA国際教育者協会(NAFSA: Association of International Educators)は5月31日、高等教育機関において留学プログラムを支援する特定の学内奨学金プログラムの影響を検証した全米での研究結果報告書『針を動かす ~留学に関する大学内部での変革のためのイノベーションの活用~(Moving the Needle: Leveraging Innovation for Institutional Change in Study Abroad)』を発表した。

 

「イノベーション助成(Innovation Grant)」と呼ばれるこれらの奨学金プログラムは、学生が留学する上での学内・カリキュラム・文化的障壁に対応する大学を支援するため考案されたものである。

 

本報告書では、「イノベーション助成」により留学プログラムへの参加者数が増加し、プログラムへのコミットメントが強くなることが明らかにされ、国際教育分野において長年支持されてきた考えが正しいことが確認された。

 

「イノベーション助成」は、NAFSAの2003年留学戦略タスクフォース(2003 Strategic Task Force on Education Abroad)と、それに続くエイブラハム・リンカーン留学フェローシッププログラム委員会(Commission on the Abraham Lincoln Study Abroad Fellowship Program)による提案に基づいて開発された。

 

同研究では、「イノベーション助成」手続きの各フェーズを検証した結果、①助成開発、②助成付与、③助成付与後、の3つのフェーズにおいて大学内に利益をもたらすことが明らかになった。特に、助成付与後が同奨学金の影響に関する長期的・持続的効果が得られる段階であることが示唆されている。

 

Association of International Educators:New NAFSA Research Provides Evidence that Institutional Grants are an Effective Tool to Grow Study Abroad

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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