【ニュース・アメリカ】NACUBOとACE、GMR社との間での加盟大学全体を対象とした包括的演奏権ライセンス契約締結には至らず

2018年5月30日、全米大学実務者協会(National Association of College and University Business Officers:NACUBO)と米国教育審議会(American Council on Education:ACE)は加盟大学による演奏権に関する声明を発表した。

 

NACUBOとACEは、30年以上に亘り、演奏権機関(Performance rights organization:PRO)との間で締結するモデル契約の作成に協力して取り組んでおり、米国作曲家作詞家出版者協会(American Society of Composers, Authors, and Publishers:ASCAP)、ブロードキャスト・ミュージック社(Broadcast Music, Inc.:BMI)、SESACなどといったPROとの間で、加盟大学の演奏権ライセンスに関する包括的契約を締結している。
NACUBO、ACE、各PROとの間で定期的に契約内容更新のための交渉が行われており、加盟大学はPROに年間手数料を支払うことにより、これらのPROが演奏権を管理する楽曲に関し、大学内外での行事における演奏が認められている。

 

今回、NACUBOとACEは、2014年にエイゾフMSGエンターテインメント社(Azoff MSG Entertainment)が設立したPROの一つであるグローバル・ミュージック・ライツ社(Global Music Rights:GMR)との間でも、他のPROと同様の包括的契約締結に向けた交渉を2017~18学年度に行ったが、契約締結には至らなかったことを明らかにした。そのため、GMR社が演奏権を管理する楽曲の公共の場での演奏を希望する加盟大学は、GMR社との間で直接ライセンス交渉をすることが必要になるという。

 

National Association of College and University Business Officers:NACUBO and ACE Issue Update on Global Music Rights Negotiations

地域 北米
アメリカ
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