【ニュース・アメリカ】MIT、カリフォルニア大学など3大学と協力して、ACMとの間で論文オープンアクセス契約を締結

 
 マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)図書館システム(MIT Libraries)は、コンピュータ科学分野の国際学会であるアソシエーション・フォー・コンピューディング・マシーナリー(Association for Computing Machinery:ACM)との間で、ACM論文への無制限アクセスを無料で提供する3年間の契約を締結した。

 
 これは、2019年10月に発表された「MIT出版社契約枠組み(MIT Framework for Publisher Contracts)」で示された原則を元にして締結された最初の契約である。MITは、カリフォルニア大学(University of California)、カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University、ペンシルバニア州)、及び、アイオワ州立大学(Iowa State University)との協力の下で契約内容を作成し、これら3大学も、MIT同様に、3年間のオープンアクセスパイロット契約をACMとの間で締結している。

 
 本契約の下で、MIT教員及び学生は、ACMデジタルライブラリ(ACM Digital Library)にある論文に、無制限でアクセスできるようになる。また、2020年1月1日付で、ACMの学術誌及び学会議事録に掲載された、MIT所属者が責任著者となる研究論文に関しては、著者にオープンアクセス手数料の支払いが科されることなく、発表と同時にオープンアクセス化されることとなった。さらに、ACMは、MIT所属者が共同著者となる全ての論文の原稿を、MITのリポジトリである「Dスペース(DSpace)」に自動的に保存することになる。


MIT News: MIT Framework for Publisher Contracts yields new open-access model

 
2月24日

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
その他 その他