【ニュース・アメリカ】GAO、連邦助成研究結果の一般アクセスを拡大するためにさらなる対策が必要と指摘

 

政府説明責任局(Government Accountability Office:GAO)は11月21日、連邦助成受給研究の結果に対する一般によるアクセスを検証した報告書「連邦助成研究 ~研究結果に対する一般アクセスを改善するためにさらなる対策が必要~(Federal Research: Additional Actions Needed to Improve Public Access to Research Results)」を発表した。
 

2013年に大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy:OSTP)は、連邦助成を付与する省庁に対し、連邦助成研究の結果への一般アクセスを拡大するための計画の作成を命じており、本報告は、同計画について、①実施状況と、②実行に向けた省庁間での協力・調整の2点について検証したものとなっている。
 

その結果、①に関しては、GAOが検証した19省庁において、計画の実行に進歩は見られるものの、一部の省庁では、特に、リポジトリ・データ管理計画・コンプライアンスに関連する面において、完全には実行されていないことが判明した。
 

また、②に関しては、計画実行にあたり、省庁間及び連邦政府以外のステークホルダーとの調整・協力を行っているものの、省庁間協力の強化・維持に向けた手法の導入が完全には行われていないことが判明した。これらの結果を受け、GAOは、連邦省庁による一般アクセス計画を完全且つ有効に実行するために、16省庁に対して提案事項37項目を提示した。これら16省庁のうち、OSTPを除く15省庁は、提案事項に同意している。
 

なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
 

Government Accountability Office, Federal Research: Additional Actions Needed to Improve Public Access to Research Results
 
11月21日

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