【ニュース・アメリカ】GAO、教育省の正規職員数・請負機関・組織構造などを検証した報告書を公表

政府説明責任局(Government Accountability Office:GAO)は、連邦議会下院からの要請を受けて、教育省(Department of Education)の正規職員数、請負機関(コントラクター)の利用、及び、組織構造を検証した報告書「教育省~正規職員数の減少傾向と比較的安定した請負機関利用~(Department of Education:Staffing Levels Have Generally Decreased Over Time, while Contracting Levels Have Remained Relatively Stable)」を2017年6月12日に作成し、7月12日に公表した。

 

本報告書作成にあたり、GAOは、関連する連邦法、教育規則、大統領令、教育省の組織図、過去のGAO報告書などを検証した他、予算作成・管理に関与する教育省職員と面談した。この結果、正規職員数に関しては、1981年度はフルタイム職員6,391人相当であったのに対し、2015年度は同4,077人相当で、年月の経過に伴い減少傾向にあることが判明した。その中で、連邦学資援助局(Office of Federal Student Aid:FSA)に配属される正規職員数は増加傾向にあり、2015年度には正規職員全体の約3分の1がFSAの配属であったことが明らかにされた。これは、2008年~2010年に連邦学資ローンプログラムが変更されたことによる影響と分析されている。

 

また、請負機関の利用に関しては、教育省の年間拠出の1~2%を占めており、正規職員と同様にFSAに関連する請負機関の割合が高くなっている。これは、FSAが民間ローンサービス企業と契約を締結し、連邦直接ローンプログラム利用者との対応を委託しているためと分析されている。一方、組織構造に関しては、現存する主要部署の約半数は、教育省の運用開始時に設立されたもので、1980年以降に追加された11の主要部署のうち、6部署は大統領令、4部署は法律、そして、1部署は教育長官によって設立されたことが明らかにされた。なお、GAOは、本報告書では提案事項を提示していない。

 

2017年7月12日

 

Government Accountability Office:Department of Education:Staffing Levels Have Generally Decreased Over Time, while Contracting Levels Have Remained Relatively Stable(報告書PDFあり)

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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